『平和の君に導かれて』

              永遠の契約の血による羊の大牧者、わたしたちの主イエスを、 死者の中から引き上げられた平和の神が、
     御心に適うことをイエス・キリストによってわたしたちにしてくださり、御心を行うために、全ての良いものを
     あなたがたにそなえてくださるように。

                                                   ヘブライ人への手紙13章21節より

 

 7月7日の聖日に父である金本源之助兄が天に召されました。

 6月15日〜19日にインド・バンガロ―で開かれたローザンヌ国際指導者会議に日本ローザンヌ委員会代表として出席、マイケル・オー師の国際リーダー就任をお祝いさせていただきました。6月20日にはインド・バンガローから、米国インディアナ州アンダーソン市まで、一日で移動しました。21日〜25日はアンダソーンで開かれた神の教会・世界フォーラムとGlobal Gathering に日本代表として出席しました。25日に米国を発ち26日に成田到着後直ちに大阪に移動、27日には神戸松蔭女子大学で開かれた日本宣教学会総会・研究会に参加しました。研究会では「ポストモダン時代のキリスト教幼児教育」に関する研究発表をさせていただき、その日の夜、順天堂大学付属練馬高野台病院に父を見舞うことができました。この間、父の具合が悪く、葬儀の段取りを取っての海外及び国内会議への出席でした。出席を躊躇するときもありましたが、父が出席を促してくれたこともあり、行って来ました。帰国後、三晩病院に泊まることができました。

 これらの会議で学んだことや、人々との出会いの中で教えられたことの多くが、父からの遺産に思えてなりません。さて、学んだことを紹介します。

1、ローザンヌでの会議で学んだことは、まず第一には、人材が育っていくには良きメンター(良き助言・指導をしてくれる人)

との出会いの大切さです。また、人材養成には、国際的なメンターリング・システムが大切なのだと実感しました。

第二には、「鳩のように素直に、ヘビのように賢く」この世の中にあってHISHumility,Integrity,Simplicity=謙遜さ、誠実さ、簡素さ)を持つ主の弟子としてこの世の中で生きることこそ、証しであり宣教なのだと気づかされました。

2.神の教会世界フォーラムとGlobal Gatherig で学んだことは、まず、第一に、神の教会は宣教の戦略でも実践でも変わろうとしていることです。世界フォーラムではベテル大学「和解の福音」教授であるカーティス・ド・ヤング師( Curtiss Paul DeYoung. Professor of Reconciliation Studies, Bethel University)が主題講演をされ、神の教会の指導部がそのような宣教をしようとしていることが理解出来ました。

第二に、神の教会が“Peace Church”であることの発見です。“Peace Church”としては、メノナイト派やクエーカー派の教会が有名です。この教会の人々は十戒やイエス様の教えを忠実に守り、人を殺すことを拒否したのです。戦争に出ても役立たずの烙印が押された人々なのです。彼らは投獄や拷問にあっても信念を変えませんでした。それらの戦いや歴史を通して、キリスト教国の中にあって兵役拒否を認められるようになった教会を“Peace Church”と言います。神の教会が“Peace Church”であることは知りませんでした。先に述べた「和解の福音」を強調することと相まって、私は改めて東京ミッション研究所で研究を続けてきたことは神様の摂理の中にあったのだと改めて感謝しました。三番目には、宣教師さんと私たちは、お互いにメンターとして支え合っていくことができるとの実感でした。Holiness and Unity(聖さを大切にして一致をめざす)という生き方は、平和の君を証ししていく教会のあり方を示しており、私たちはイエス様の弟子として平和の君に従っていくことが大切なのだと身に染みてわかったのです。

 

 さて、父の葬儀を通して不思議な出会いと導きがありました。弟の伸二郎が出席している武蔵野教会の半田浩介兄と当教会の辻時夫兄とが出会ったのです。お二人は熊本時代の友人だそうです。その半田兄のお嬢様である半田ウィリアムズ郁子師が、次の様な葬儀の感想を述べられていました。

 

先日行われた金本伸二郎さんのお父様、金本源之助さんのお葬儀に出席することができました。お父様が深い信仰の方であり、素晴らしい人格者であったご様子が偲ばれました。とても深く感動を覚えたので、ここに少し書かせていただきたいと思います。まず、前夜式に行った父から聞いた心を打つ源之助お父様にまつわるエピソード。

もう50年以上も前、モスクワに初めて留学された時のこと。寒い中、学生食堂に入り、大切な外套と帽子を席に置いて食事を取りに行ってもどったところ、外套と帽子は消えてなくなっていた。翌日、その食堂に現われた源之助さんに回りのロシア人学生が気遣って声をかけた。すると、 その答えはなんと、部屋にもどってからそれを持ち去った人のことを思って祈った、との由。彼らは、それに感動し、本来のロシア民の心を思い出させ、教えてくれた、といって感銘を受けたそう。でもこの話は、ご自分では話さず、あとからモスクワに行った者が聞いて知った、と。

 私が出席した翌日のお葬式では、弔辞の中で、こんなことを聞きました。金本源之助先生(早稲田大学のロシア文学の教授であられました)は一回目のモスクワ留学では100人もの友人を作り、そのあとで留学をした後輩には、その友人たちに渡してくれるようにとおみやげを託された。その後輩がひとりひとり、その友人を探し当てて訪ねると、会う人、会う人、源之助さんとの出会いでの感動のエピソードを話すので驚いたとのこと。先の、自分の外套を盗んでいった人のことを祈った、という話もこのように語り継がれてきた話のひとつであったのでしょう。

 戦争中は、特攻隊員であったともお聞きしました。ロシア民話、ロシア民族の心、人々をこよなく愛され、隣人をキリストの愛をもって愛することを生涯続けられたお父様。91歳になるまで、学校の門に立ってギデオン・バイブルを子供達に手渡し続けた金本源之助さん。

 イギリスで私たちは、歴史に残すべきといって良い人、私たちの記憶に深く留めておくべき人物に出会ったときに、その尊敬と感嘆の表現として、’he/she is a legend!’という言い方をよくします。まさに、源之助さんは、Legendと言わせていただきたいような方だったのですね。素晴らしい信仰の証し人であった源之助さんの魂の上に、また残されたご家族皆さんの上に、慈しみ深き主よりの恵みが、今この時も、そして永遠に、豊かにありますように。                     (半田ウィリアムズ郁子)

 

 半田郁子先生は、丁度『婦人の友』(20138 月号)に「今日の祈り」を記されていました。先生の経験を通して『癒しと和解』を訴え、「私たちがあらゆる場で『平和』のための働き人として遣わされることを祈ります。」と結ばれていました。皆様にも是非読んでいただきたい「祈り」です。

 

 このような結びつきを通して改めて、神の教会が「Peace Church」という平和主義の教会であり、私はその教会に仕える教役者として主に招かれているのだと、神様の不思議な導きに心から震えました。何とも不思議な聖霊の導きです。ますます主イエス・キリストの忠実な僕(HIS Disciple)としての歩みをさせていただきたいと祈りました。

                             (牧師)

 

 牧会ニュース

 

 林春江姉妹が7月23日(火)に95才で天に召されました。前夜式は自宅で25日(木)に、葬儀は教会で26日(金)に行われました。

 多くの教会員から「教会の母」と慕われていました。姉妹は祈りの人であり、牧者であるイエス様によく従い、多くの方々を支えてくださいました。ご家族の方々に主の慰めを祈ると共に、私たちの上にも主の豊かな慰めがありますようにと祈ります。

 

 安藤理恵子副牧師は、8月4日に按手礼を受けます。また、水野節子牧師(元、練馬神の教会副牧師)も同じ日に按手礼を受けます。

 安藤先生の練馬神の教会及び玉川聖学院での働きが、また、水野先生の垂水神の教会での働きがますます祝されるようにお祈りください。